犬の神経痛
およそ、4年半前のこと。
愛犬マルコに襲いかかった突然の病魔。(詳細はコチラ)
その後、あっという間にメキメキ回復したウチの黒いアイドルは、たいした病気もせず、
元気に暮らしておったんですが、最近また調子がよろしくなく。
最初に異変に気づいたのは、あれは4月3日木曜日の夜中でした。
いつものように僕のベッドの脇でクゥクゥ寝ていたマルコが、突然「ヒン!」と叫んで
僕のベッドに飛び乗ってきました。
犬が夢にうなされるのはよくあることなので、「またコワイ夢でも見たか」と気にもしなかった。
のですが、だっこしてみるとブルブル震えている。抱き寄せると、また「ヒン!」と鳴く。
どうもおかしいかな?
4/4(金)
朝は何もおかしいところはなかったし、特別気にせず仕事に出かけました。
仕事を終え、家に帰る道すがら、「そう言えば昨夜様子がおかしかったけど…」と思い、
帰宅して両親に様子を聞くと、
「妙に狭いところに顔を突っ込んでジッとしている」
「あまり動こうとしない」
「突然キャン!と吠えて隅っこに逃げ込む」
との答え。
ありゃりゃりゃりゃ。やっぱり病気かな?と思い、じっと観察していると、
食欲もあるし便も普通だし、鼻もヌレヌレで一見元気そう。
(明日も様子がおかしかったら病院に…)と思い、保険証などを用意。
4/5(土)
散歩、朝食は問題ないけど、いつもなら駆け下りる階段を下りれない。
駆け上がる階段が上がれない。
洗面所や庭の隅のような狭いところにうずくまって動こうとしない。
普段なら絶対に行かないところなので、明らかにマルコの様子はおかしい。
その日は仕事なので、父親に頼んで獣医さんに連れて行ってもらうことに。
何か重大な診察結果がでたら、すぐに知らせてもらうことになっていたけど、
何も連絡がなかったので安心して帰宅。
帰って父親に様子を聞いてみると、
「先生は神経痛だっていうんだけど」との答え。
「神経痛???」
「食欲もある、便通も正常、体を動かすと痛がると言うことは、一番考えられるのはそれだ」とのこと。
実際、高齢でそれなりに体の大きい犬にはよく見られるらしい。
ただ、にわかに信じられなかったのも事実。
4/6(日)
かかりつけの先生は、日曜も午前中診察してくれる先生なので、普通に起きて病院に向かう。
やっぱり混んでる。この先生は地域でも人気のいい先生だし、日曜も診察してくれるなんて、
助かる人は大勢いますよそりゃ。
診察室に入ると、先生ニッコリ笑って、
「やっぱり心配ですか」と。
ホントに子犬の時からお世話になってますから、オレの顔見ただけで分かるのかな。
安心しますよこういうのって。
で、丁寧に診察の根拠を教えていただいて、どうも、ヘルニアに近いような状況だ、
ということが分かりました。
ションボリしてるのは、「なぜ体が痛いのか理解できないことがこわいから」が
おそらく原因だろうと。
そりゃそうでしょう。人間はどこが痛いか訴えて、それが何故痛むのか
教えてくれる人がいるけど、犬にはそれはムリですから。
とにかく、今は痛み止めを使うほどではないだろうと言うこと。
今後、痛みが酷くて動けないようになったら痛み止め、ステロイドなどを投与することもある、と。
高齢なこともあるので、完治することは難しいと考えて欲しい、と。
ひとまず納得して帰宅、様子を見守ることに。
相変わらず元気はなく、見ていてツライ。
4/7(月)
朝は特に様子変わらず。散歩のあと階段を昇ろうとはしないものの、
フードをカラカラ鳴らすと駆け上がってくる。
が、帰宅して様子を聞くと、やはり依然元気がなく、夕飯は反応も悪かったとのこと。
「そうなの?」と顔を近づけて話しかけると、上目遣いで鼻を鳴らす。
あんまり哀れなんで、大好きなビール(発泡酒)を皿に注ぐと、ベロンベロン飲み干す。
「ビールは飲むのね…」「飲むねぇ…」「仮病じゃねぇだろな…」
明日、父親に頼んでもう一度先生に見てもらおう。
念のため、本当に念のため血液検査もしてもらって、何にもなければまだヨシ。
神経痛の痛みと上手に付き合っていくしかない残りの犬生になるけど、
そうなったらオレが車いすでもなんでも作ってやるから。
なるべく、なるべくゆっくり時間が過ぎていきますように。